産業用タッチパネルメーカーは
総合力で選ぶ

産業用タッチパネルメーカーは、求める条件に合うかだけでなく、品質や対応力、サポート、実績なども含めた
総合力で選ぶことが重要です。なぜなら、エンドユーザーによりよい製品を届ける企業としての
経営や信頼にも関わることだからです。

産業用タッチパネルメーカー選びの決め手
総合力」とは何か、なぜ重要か

総合力
品質
操作性
タッチの軽さ
滑らかさ
耐ノイズ性
感度
特性
耐久性・耐環境性
耐水性・耐傷性
デザイン性
画質・透過性
対応力
バリエーション
方式、サイズ展開
提供形態
カスタマイズ性
チューニング力
サポート
一貫対応
実績
タッチパネル開発・
製造に関する実績
方式に関する実績
分野に関する実績
なぜ総合力が重要なのか
総合力あるタッチパネルメーカー選びが「自社の信頼」につながる

求める環境や条件に対して、よりすぐれた耐性や特性を備えた「品質」
求める条件に対して、より適切なカスタマイズやチューニングができる柔軟なカスタマイズやサポートといった「対応力」
タッチパネルは、用途によって求められる特性や起こりやすいトラブルが異なります。幅広い分野で豊富な「実績」を持つメーカーは、その用途において、どういった特性が求められ、どういったトラブルが起こりやすいかを熟知しています。だからこそ、より優れた品質のタッチパネルを開発・提供できるのです。

「安いから」「方式に対応しているから」だけで選んでしまうと、不具合が起きた場合に余計にコストがかかるだけでなく、お客様の信用を失うことにもなりかねません。「総合力」を備えたメーカーから部材を仕入れることが、自社の商品価値を高めることにつながります。

総合力で選ぶ
産業用タッチパネルメーカー3

製造・建設などの現場向け

ディ・エム・シー

ディ・エム・シー
引用元URL:株式会社ディ・エム・シー公式サイト(https://www.dush.co.jp/product/touchscreen/)
特徴

耐久性や環境適応性に優れ、 工場や屋外使用でも安心。 互換性も高く予算に合わせた開発提案が可能。

たとえば
  • 工場FA機器
  • 重機
  • 屋外標識
  • 倉庫用ロボット
  • など

アミューズメント・広告向け

グンゼ

グンゼ
引用元:グンゼ株式会社公式サイト(https://www.gunze.co.jp/denzai/)
特徴

高機能フィルムの開発が得意で、これまで難しかったITOフィルムの大型化に成功。最大65インチ対応で様々な表現が可能に。

たとえば
  • サイネージ
  • フロアガイド
  • アーケードゲーム

など

医療・食品産業向け

FCLコンポーネント

FCLコンポーネント(旧富士通コンポーネント)株式会社
引用元:公式サイト(https://www.fcl.fujitsu.com/products/touch-panels/)
特徴

抗菌・抗ウイルス機能付き機能や写像性を高めるニュークリアフィルムを開発し、衛生的で快適な操作性を実現

たとえば
  • 検査機器
  • 臨床現場
  • 美容成形

など

【選定条件】
2023年1月20日時点で「産業用 タッチパネルメーカー」でGoogle検索し100位までに公式サイトが表示されるメーカーのうち、産業用タッチパネル製造に関する情報が明確であるメーカー21社を紹介しています。
その中で、総合力に関する「品質」「対応力」「実績」に関する情報が明確に公式サイトに記載されているメーカーの中から業界ごとにおすすめできる特徴をもつ3社をピックアップ。
ディー・エム・シー:耐久性や環境対応性が高く、製造業や建設業などの過酷な環境下でも機能性を損なわない
グンゼ:最大65インチまで対応する大型パネルを生産しており、広告などの表現力が重要なシーンに適する
FCLコンポーネント:抗菌機能や写像性を高めるフィルムを開発し、衛生条件の厳しい医療や食品加工での使用向き。

総合力で選ぶ
産業用タッチパネルメーカー3選を
もっと詳しく紹介

製造・建設などの現場向け

ディ・エム・シー

ディ・エム・シー
引用元:株式会社ディ・エム・シー公式サイト(https://www.dush.co.jp/product/touchscreen/)
こんな要望・課題に
  • 日光による反射や黄変でパネルが見づらい
  • 雨でも快適に使いたい
  • 万が一の落下や衝撃にも耐えられる強度
  • 高温/低温/多湿などの環境でも使いたい
  • 作業用手袋でも軽いタッチで操作したい

ディ・エム・シーが対応している方式/対応製品

抵抗膜方式
静電容量方式

タッチパネルセンサ(デバイス)
モジュール
ユニット

ディ・エム・シーのタッチパネルの強み

過酷な使用環境に対応、優位性を高めるカスタマイズ

使用温度範囲-40℃~80℃保証、過酷な野外使用における耐候性、紫外線吸収特性、水誤動作防止機能、耐衝撃ソリューション、堅牢性、過酷な環境やノイズにも対応できる静電容量方式などのソリューションを提供。使用シーンに合わせて優位性を高めるカスタマイズやチューニングが可能です。

スマホのような操作感の軽荷重抵抗膜方式

抵抗膜方式から静電容量方式への切り替えが増えている中、ノイズに影響されにくい抵抗膜の長所を生かしたまま、設計を変えずに軽い操作感とマルチタッチジェスチャ操作を実現。フリック、パン操作、ピンチ、ターン操作など、軽いタッチでスムーズな操作ができます。

幅広い製品群と「+α」が叶う柔軟な対応力

センサ、コントローラー、デバイスからモジュール、ユニット(操作表示機、タッチパネルモニター等の完成品)までトータルで提案。ガラス×フィルム、フィルム×フィルムなど、条件や用途に合わせて柔軟に対応、多様な「+α」の機能を付与できます。予算に合わせた価格対応も可能

ディ・エム・シーの
サイズ/バリエーション

  • 抵抗膜方式
    バリエーション…シングル/マルチ、4線式/5線式 5シリーズ計53タイプ
    サイズ…3.8~21.5(W)インチ
  • 静電容量方式
    バリエーション…ガラス×ガラス、ガラス×フィルム、フィルム×フィルム、6シリーズ(計53タイプ)
    サイズ…7(W)~32(W)インチ

ディ・エム・シーの
サポート

  • センサもコントローラーもすべて一貫で開発・製造しており、柔軟なチューニングができる。
    現地対応も可能、1社でトータルサポート
  • 公式サイト上にサポートページ、FAQ、仕様書など、タッチパネルを活用するうえで必要となる各種資料を豊富に用意。

ディ・エム・シーのタッチパネルの実績

「抵抗膜方式」で長期にわたる開発・製造実績があり、幅広い産業分野に製品提供を行っています。 「静電容量方式」は2007年から製造。国内にとどまらず、世界20ヶ国以上に輸出を行っています。(2023年4月時点)

株式会社ディ・エム・シーとは

株式会社ディ・エム・シー(DMC)は、産業用タッチパネルおよび関連製品の開発・製造・販売を専門に手がけているメーカーです。創業以来「多品種少量生産」「長期安定供給第一」のビジネスモデルを貫き、タッチパネルに関する幅広いニーズに応えられるように事業を拡大。時代のニーズを絶えずキャッチし、幅広い産業分野で長年培ったノウハウを活かし、さらなる新製品の開発や販路拡大へとつなげています。

ディ・エム・シーの会社情報

本社所在地 東京都港区高輪2-18-10 高輪泉岳寺駅前ビル11F
設立年 1973年設立
事業展開 タッチパネル及び関連機器の開発製造販売
問合せ先 03-6721-6731
アミューズメント・広告向け

グンゼ

グンゼ
引用元:グンゼ株式会社公式サイト(https://www.gunze.co.jp/denzai/)
こんな要望・課題に
  • 非接触タイプのタッチパネルがほしい
  • 23インチ以上の大型のタッチパネルがほしい
  • 大型タッチパネルの視認性を上げたい
  • 画面のモアレ(干渉縞)が気になる

グンゼが対応している方式/対応製品

タッチパネルセンサ
モジュール

グンゼのタッチパネルの強み

小型から大型まで、幅広いサイズに対応

もともと抵抗膜方式の開発・製造を行っていましたが、現在は静電容量方式のみに注力。サイズは7~21.5インチの標準品のほかに、デジタルサイネージなどの用途に有効な23~65インチという大型サイズにも対応。目的に合わせて選ぶことができます。

非接触型タッチパネルに対応

手を近づけるだけで最大約5cmの距離を検知できる、非接触型の産業用タッチパネル。手袋を付けていても検知可能であるほか、水滴がかかっても誤作動を起こしにくいことを強みとしています。

高耐光の高い、薄くて軽いタッチパネル

タッチパネルには内製のフィルム電極が搭載されており、一般的なガラス製品と比較すると薄くて軽いのが特徴。高耐光のフィルム電極のため、太陽光や紫外線による画面の劣化を抑えます。

グンゼの
サイズ/バリエーション

  • 抵抗膜方式…現在対応していません。
  • 静電容量方式
    バリエーション…中・小型(9タイプ)、大型
    サイズ…7~21.5インチ、23~65インチ

グンゼの
サポート

  • 専門の技術者がユーザーの利用環境・用途に合わせたファームウェアチューニングを行い、タッチパネルに機能を付与。
  • 技術面・品質面の課題についても、各部門のエンジニアが随時必要なサポートを提供。

グンゼのタッチパネルの実績

パンスト包装用のフィルムの開発・製造からプラスチックフィルム事業を生み、透明導電性フィルムの開発につながり、1986年に本格生産をスタート。タッチパネルメーカーとして25年以上の歴史をもっています。(2023年4月時点) 現在は静電容量方式に注力、国内のほか、中国とアメリカに生産拠点を広げています。

グンゼ株式会社とは

アパレルメーカーのブランドイメージが強いグンゼですが、アパレル業だけでなく、製品の包装フィルムの自社開発にも積極的に取り組んでいます。機能性プラスチックフィルムの開発も行っており、電子部品事業部では産業用タッチパネルを提供していることが特徴。長い歴史の中で培った耐久性、対指紋、低反射といった技術がグンゼの産業用タッチパネルに活かされています。

グンゼの会社情報

本社所在地 京都府綾部市青野町膳所1番地
設立年 1985年設立(電子部品事業部)
事業展開 タッチパネル製品の開発・製造・販売
問合せ先 0120-167-874
医療・食品産業向け

FCLコンポーネント(旧富士通コンポーネント)

FCLコンポーネント(旧富士通コンポーネント)
引用元:公式サイト(https://www.fcl.fujitsu.com/products/touch-panels/)
こんな要望・課題に
  • 筆記寿命・打点寿命ともに長いタッチパネルがほしい
  • スタイリッシュな製品に仕上げたい
  • フルカスタム仕様のタッチパネルがほしい
  • 抗菌・抗ウイルスの機能がほしい

FCLコンポーネント(旧富士通コンポーネント)が対応している方式/対応製品

抵抗膜方式
静電容量方式

タッチパネルセンサ
モジュール

FCLコンポーネント(旧富士通コンポーネント)のタッチパネルの強み

長寿命が特徴の抵抗膜
「7線式」を提供

抵抗膜方式のタッチパネルでは、4線式、5線式のほか、独自の抵抗膜タッチパネル方式、アナログ7線式にも対応。7線式は一般的な4線式に比べて筆記寿命・打点寿命ともに長いのが特徴で耐久性と位置精度も両立。透明感と滑り性をより向上させるフィルムのオプション追加も可能です。

フラットな外観の
フラッシュサーフェス

組込まれる筐体とタッチパネルに段差がないフラットな外観のフラッシュサーフェスタッチパネルを提供。タッチパネル製品をスタイリッシュなデザインにしたい場合に向いています。手袋や濡れた手でも操作できる抵抗膜式で、額縁部分には独自の配線によりスイッチの設置が可能。ロゴ印刷もできます。

細菌やウイルスの増殖を抑制する機能性フィルム

抵抗膜式タッチパネルにおいて、ISO規格に準拠した「抗菌(ISO22196)」「 抗ウイルス(ISO21702)」試験に適合したフィルムを採用。タッチパネル上に抗菌・抗ウイルスコートフィルム追加する方法と、ITOフィルムに抗菌・抗ウイルス機能を追加する方法から選択できます。

FCLコンポーネント(旧富士通コンポーネント)の
サイズ/バリエーション

  • 抵抗膜方式
    バリエーション…4線式、5線式、7線式 計23タイプ
    サイズ…5.7~22(W)インチ
  • 静電容量方式
    バリエーション…1種類×5サイズ(5タイプ)
    サイズ…12.1~18.5インチ

FCLコンポーネント(旧富士通コンポーネント)の
サポート

  • 製品を使用する際の安全に関する注意事項や各種サポート情報がまとめられており、参照できる。
  • マニュアルやソフトウェアのダウンロードが可能。
  • タッチパネル専用のお問合せフォームを用意。

FCLコンポーネント(旧富士通コンポーネント)のタッチパネルの実績

もともと抵抗膜式タッチパネルの開発・製造に強みを持っており、近年の静電容量方式のニーズを受けて2016年に開発に着手、現在は、マレーシアと中国に開発・製造拠点を置き、事業を拡大しています。

FCLコンポーネント(旧富士通コンポーネント)株式会社とは

FCLコンポーネント(旧富士通コンポーネント)株式会社は、各種電子部品の製造および販売を行っているメーカーです。リレーをはじめとするスイッチング・デバイス関連製品、タッチパネルやキーボードのほか、ヒューマン・インターフェース・デバイス関連製品を取り扱っています。製造・販売ルートとして国内はもちろん海外にも拠点を配置。電子部品事業をグローバルに展開しています。

FCLコンポーネント(旧富士通コンポーネント)の会社情報

本社所在地 東京都品川区東品川4-12-4 品川シーサイドパークタワー
設立年 2001年創立
事業展開 タリレー、キーボード、タッチパネル、サーマルプリンタ、無線モジュール、KVMソリューション、複合デバイス(ユニット製品)他の開発・製造・販売
問合せ先 (問合せフォームのみ)https://www.fcl.fujitsu.com/contact/form/lvr/

産業用タッチパネルメーカー一覧

ここでは、2023年1月20日時点でGoogle検索にて「産業用 タッチパネルメーカー」と検索。100位までの検索結果画面に公式サイトが表示されるメーカーの中から、産業用タッチパネル製造に関する情報が明確に記載されているメーカー21社を紹介しています。

ANOVA

対応方式
抵抗膜方式、静電容量方式

青森県に本社を置く、ものづくり企業。先端技術を追求し、タッチパネル製品、LCD用カラーフィルター製品、有機EL用メタルエッチング製品と多様な事業を展開しており、環境マネジメントシステムの適用範囲で多くの活動を行っています。

所在地
青森県上北郡六ヶ所村大字尾駮字弥栄平115-4
問合せ先
0175-71-0336
公式HP
https://www.anova.jp/item1.html

Apex Material Technology(AMT)

対応方式
抵抗膜方式、静電容量方式

タッチパネルハードウェアからコントローラーソフトウェアのカスタマイズサービスまで、多様なサービスを提供するタッチパネルメーカー。タッチパネルとコントローラーの両方を提供する有数の企業として広く知られています。

所在地
(台湾)No.84, WuXun Street, Anle District, Keelung City 204006, Taiwan R.O.C.
問合せ先
+886) 2-2430-2666
公式HP
https://www.amtouch.com.tw/ja/category/index.html

SMK

対応方式
抵抗膜方式、静電容量方式

コネクタやスイッチ、タッチパネルをはじめ、通信モジュールなどの電子部品を製造・販売するメーカー。
「良い部品はセットを作る」の精神を持ち、市場の変化に対応する電子部品をグローバルに展開しています。

所在地
東京都品川区戸越6-5-5
問合せ先
03-3785-1111(代表)
公式HP
https://www.smk.co.jp/products/touch_panels/

NKKスイッチズ

対応方式
抵抗膜方式

産業用機器におけるスイッチやおよび周辺機器の製造・販売を行っているメーカー。「スイッチのNKK」として培った技術を活かし、国内一貫生産・小ロット対応で、ユーザーのさまざまなニーズに答える産業用タッチパネルを製造しています。

所在地
神奈川県川崎市高津区宇奈根715-1
問合せ先
044-813-8025
公式HP
https://www.nkkswitches.co.jp/product/touch.html

グンゼ

対応方式
静電容量方式

アパレル製品関連素材の開発・製造をきっかけに、電子部品事業にもビジネスの裾野を広げたメーカー。独自開発のITOフィルムにより、大型でも視認性に優れたタッチパネルを作れることを強みとしています。

所在地
京都府綾部市青野町膳所1
問合せ先
0120-167-874
公式HP
https://www.gunze.co.jp/denzai/touch_panel/

翔栄

対応方式
抵抗膜方式、静電容量方式
赤外線方式

「2年先のスタンダードを、いま提供」を社是・社訓に掲げ、未来を見据えたものづくりを手がける総合タッチパネルメーカー。国内は群馬・東京・青森、海外はドイツとアメリカに拠点を構えています。

所在地
群馬県伊勢崎市三和町2718-3
問合せ先
0270-20-1110
公式HP
https://www.shoei-t.co.jp/

ZYTRONIC
(ザイトロニック)

対応方式
静電容量方式

イギリスに本社を置き、タッチパネル・タッチソリューションの大手として世界的に知られているメーカー。自社での生産はもちろん、海外へ技術提供も積極的に行っており、タッチパネルの世界的な性能向上に大きく貢献しています。

所在地
(日本代理店:高千穂交易)
東京都新宿区四谷1-6-1 YOTSUYA TOWER 7F
問合せ先
03-3355-6695
公式HP
https://zytronic.jp/

タッチパネル・システムズ

対応方式
抵抗膜方式、静電容量方式
赤外線方式、超音波表面弾性波方式

業務用タッチパネル専門メーカーであり、アメリカのElo Touch Solutions, Inc.の100%子会社。1989年の創業以来、店舗や流通、ヘルスケア、広告など、幅広い分野に対応する産業用タッチパネルを開発・製造・販売しています。

所在地
神奈川県横浜市港北区新横浜1-19-20 SUN HAMADA BLDG.2F
問合せ先
045-478-2161
公式HP
https://www.tps.co.jp/products/touchscreens

タッチパネル研究所

対応方式
抵抗膜方式、静電容量方式
赤外線方式、超音波表面弾性波方式

「タッチパネルに関しては何でも」を社是に掲げるタッチパネル研究所。各種産業用タッチパネルの製造販売および輸入販売を行います。開発者目線の対応に強みを持ち、案件ごとに合わせた柔軟な対応で顧客をサポートしています。

所在地
東京都八王子市散田町5-27-19
問合せ先
042-666-6686
公式HP
https://touch-monitor.jp/product

ディ・エム・シー

対応方式
抵抗膜方式、静電容量方式

多品種少量生産、長期安定供給第一を貫き、ユーザーのさまざまなニーズに応えてきた、タッチパネル専門のメーカーです。耐環境性能・互換性のほかQCDを重視。幅広い産業分野で培ったタッチパネルセンサーと表示器の実績をもとに、新製品の開発や販路拡大につなげています。

所在地
東京都港区高輪2-18-10 高輪泉岳寺前ビル11F
問合せ先
03-6721-6731
公式HP
https://www.dush.co.jp/

データメート

対応方式
抵抗膜方式、静電容量方式
赤外線方式、超音波表面弾性波方式

デジタルサイネージやタッチパネル・モニターなどの規格・開発・製造・販売を行うメーカー。置き場所を選ばないような機能特化型製品を多数取り扱い、世界各国の販売代理店を通して世界に貢献するビジネスを展開しています。

所在地
東京都杉並区清水3-28-15
問合せ先
03-6915-0024
公式HP
https://www.datamate-j.com/ir-ray-touchpanel/

NISSHA

対応方式
静電容量方式

印刷技術を応用して事業を多角化させたタッチパネルメーカー。「産業資材事業」「デバイス事業」「メディカルテクノロジー事業」の3事業をメインにグローバルに展開。独自技術を生かし、時代のニーズに合った製品を開発・製造・販売しています。

所在地
京都府京都市中京区壬生花井町3
問合せ先
075-811-8111
公式HP
https://connect.nissha.com/filmdevice/nisshatouch/

日本航空電子工業

対応方式
静電容量方式

「コネクタ事業」「インターフェース・ソリューション事業」「航機事業」の3つの事業をグローバルに展開する産業用タッチパネルのメーカー。車載用タッチパネルの製品が多く、独自の革新的、創造性に富んだ高い技術・開発力を背景に、良品を生産し続けています。

所在地
東京都渋谷区道玄坂1-21-1
問合せ先
https://www.jae.com/contact/JAE/
公式HP
https://www.jae.com/column/14-vehicle-touchpanel-manufacturer/

パナソニックインダストリー

対応方式
抵抗膜方式、静電容量方式

2022年設立、パナソニックグループの中でデバイス領域を担当している事業会社です。「Your Committed Enabler」というスローガンを掲げ、企業や社会に寄り添うBtoBのビジネスを展開しています。

所在地
大阪府門真市大字門真1006番地
問合せ先
0120-394-205
公式HP
https://www3.panasonic.biz/ac/j/control/touch-panels/touch-panels/resistive_4wire/index.jsp

福島双羽電機

対応方式
静電容量方式

福島双羽電機は、各種抵抗器およびハイブリッドICの製造・販売をメイン事業としているメーカー。「お客様のアイデアを具現化できる技術力」をキャッチコピーに、製品・サービスともに顧客に寄り添った対応を強みとしています。

所在地
福島県石川郡玉川村大字岩法寺字宮ノ前142番地
問合せ先
0247-57-312
公式HP
http://www.fu-futaba.co.jp

FCLコンポーネント(旧富士通コンポーネント)

対応方式
抵抗膜方式、静電容量方式

タッチパネルやリレーなど、各種電子部品の製造および販売を行っているメーカー。しなの富士通をはじめとする国内拠点はもちろん、海外にも開発・製造の拠点を設けており、電子部品事業をグローバルに展開しています。

所在地
東京都品川区東品川4-12-4 品川シーサイドパークタワー
問合せ先
03-3450-1601
公式HP
https://www.fcl.fujitsu.com/products/touch-panels/

ぺんてる

対応方式
静電容量方式

入力機器や映像機器、タッチパネルなどの開発・設計・製造・販売・保守を一貫して手がけているメーカー。「お客様がお使いになって喜んでいただく良い品質の製品を作る」をスローガンに、徹底した品質管理を行っています。

所在地
埼玉県草加市吉町4-1-8
問合せ先
048-928-7912
公式HP
http://www.e-pentel.jp/product/touch_panel/static/

ホシデン

対応方式
静電容量方式

さまざまな電子部品の開発・製造・販売を手がける総合電子部品メーカー。多様なニーズに応えられる製品群を取り揃えているほか、絶えず研究開発を行い、新技術の開発などで社会と産業の発展に貢献できるようにしています。

所在地
大阪府八尾市北久宝寺1-4-33
問合せ先
072-993-1010
公式HP
https://www.hosiden.com/products/acoustic_Components/touch_sensors

ミクロ技術研究所

対応方式
抵抗膜方式、静電容量方式

ミクロ技術研究所は、ガラスを基材にしたさまざまなタッチパネルを開発/製造するメーカーです。透過性・耐久性に優れているというガラスの特徴を活かし、さらに割れにくく、操作性に優れたタッチパネルを日々開発しています。

所在地
東京都渋谷区富ヶ谷 1-33-14
問合せ先
03-3469-1133
公式HP
https://www.microtc.com/products/automotive/

緑マーク

対応方式
抵抗膜方式、静電容量方式

緑マークは、スクリーン印刷技術を応用した装飾部品や機能部品を製造、販売しているメーカーです。提供している製品のほとんどがカスタム品であり、個人・法人問わずニーズに合った製品を都度一から作り上げています。

所在地
埼玉県川口市並木4-19-15
問合せ先
048-251-1311
公式HP
http://www.midorimark.co.jp/category5/entry9.html

ミナト・アドバンスト・テクノロジーズ

対応方式
抵抗膜方式、静電容量方式
赤外線方式

メイン事業のひとつとしてディスプレイソリューション事業を展開し、タッチパネルやデジタルサイネージに関連する製品を取り扱っているメーカー。タッチパネルのトータルサプライヤーとして、新技術の開発・提供に積極的に取り組んでいます。

所在地
神奈川県横浜市都筑区南山田町4105
問合せ先
045-592-5546
公式HP
https://tss.minato.co.jp/

クリスタージュ

対応方式
抵抗膜方式、静電容量方式

抵抗膜方式や静電容量方式のTFT・LCDタッチパネルを製造しているメーカーです。TFT液晶タッチパネルはサイズが豊富で、多数のインターフェースに対応しています。LCDタッチパネルはIPSを採用しており、広い視野角で視認性を高められます。

所在地
大阪府大阪市淀川区西宮原2-7-38 新大阪西浦ビル4F
問合せ先
06-6394-8700
公式HP
https://crystage.com/

ノリタケ伊勢電子

対応方式
静電容量方式

液晶やデジタルサイネージを手がけているメーカーです。タッチパネルは高感度が特徴で、手袋やカバー越しでも使える性能を備えています。また、さまざまなサポートソフトを配布するなど、スムーズに開発できる環境を提供しています。

所在地
三重県度会郡大紀町打見670-5
問合せ先
※問い合わせフォーム https://www.noritake-itron.jp/contact/
公式HP
https://www.noritake-itron.jp/

トラスト・エレクトロニクス

対応方式
抵抗膜方式、静電容量方式
超音波表面弾性波方式、赤外線捜査方式
投影型赤外線方式

超音波方式や赤外線方式など、さまざまな対応方式のタッチパネルを手がけているメーカーです。デザイン性を高めたフラットなベゼルのタッチパネルや、カスタマイズ可能な製品など、バリエーションが豊富にあります。

所在地
大阪府大阪市平野区加美鞍作1-10-12
問合せ先
06-6791-6600
公式HP
https://www.trust-ele.com/

産業用タッチパネルの種類と特徴を
比較

タッチパネルは、圧力によってタッチを検知したり、静電気の発生によってタッチを検知したりする方法で反応しています。
ここでは主な方式別に、用途やメリット・デメリットなど、特性の違いを紹介します。

簡単比較イメージ抵抗膜方式と静電容量方式の違い
▼スクロールできます▼
抵抗膜方式 静電容量方式
主な用途 FA用産業機械、工作機械
ATM、券売機、ゲーム機など
スマートフォン、タブレット
デジタルサイネージ、タッチモニター
カーナビなど
メリット
  • 手袋やペンなど、指以外でも反応する
  • 水滴などによる誤作動が少ない
  • 他の方式に比べて低コスト
  • マルチタッチが可能で軽いタッチにも反応する
  • 油、水滴などの汚染に強い
  • フレキシブル化が可能
デメリット
  • 一般に表面がフィルムなので、傷がつきやすい
  • 多点検出が難しい
  • 電流や水など、環境ノイズの影響を受けやすい
  • ペンや手袋による入力が困難
タッチの軽さ
マルチタッチ ×(一部可)
手袋での操作 ×
堅牢性 傷がつきやすい
耐環境性
ノイズの影響 受けにくい 受けやすい
透過性
大画面対応 ×
コスト感

※記号は以下を表しています。
○…他の方式に比べて優れている、△…他の方式に比べて少し劣っている、×…対応していない

抵抗膜方式のタッチパネルとは

抵抗膜方式のタッチパネルとは
引用元URL:ディ・エム・シー公式HP
(https://www.dush.co.jp/method-type/resistive-touchscreen/)

ペンや指の圧力に反応し、接触箇所が通電することで位置検出を行う方式のことです。シンプルな構造でタッチするものを選ばない汎用性の高さから、抵抗膜方式は広い分野で使用されています。

静電容量方式のタッチパネルとは

静電容量方式のタッチパネルとは
引用元URL:ディ・エム・シー公式HP
(https://www.dush.co.jp/method-type/capacitive-touchscreen/principle/)

指などの導電性物質が近づくことで起こる電流の変化を利用してタッチ位置を検出する方式です。耐久性に優れており、スマートフォンなどに採用されています。マルチタッチジェスチャ操作も可能です。

簡単比較イメージ赤外線方式、超音波表面弾性波方式(SAW)
電磁誘導方式の違い
▼スクロールできます▼
赤外線方式 超音波表面弾性波方式(SAW) 電磁誘導方式
主な用途 デジタルサイネージ
券売機、業務用ゲーム機器
OA機器、金融端末
公共端末、ゲーム端末など
スマートフォン
タブレット、パソコンなど
メリット
  • マルチタッチが可能
  • ペン入力可能
  • 透明電極が不要で透過率が高い
  • 透過率が高く画質がきれい
  • フルフラットや曲面化が可能
  • 耐久性が高い
  • 検出精度が高い
  • 耐久性が高い
  • 透過率が高い
デメリット
  • LEDが必要で構造が厚くなる
  • フレキシブル化できない
  • 野外では使用しにくい
  • マルチタッチは2点まで
  • 雨や埃など屋外環境ノイズに弱い
  • 軽いタッチには反応しない
  • 専用のペンが必要
  • 磁気ノイズに弱い
  • マルチタッチに対応できない
タッチの軽さ
マルチタッチ
手袋での操作 ペンのみ
堅牢性
耐環境性
ノイズの影響 受けやすい 屋外環境ノイズに弱い 磁気ノイズに弱い
透過性
大画面対応
コスト感

※記号は以下を表しています。
○…他の方式に比べて優れている、△…他の方式に比べて少し劣っている、×…対応していない

赤外線方式の
タッチパネルとは

赤外線方式のタッチパネルとは
引用元URL:ミナト・アドバンスト・テクノロジーズ公式HP
(https://tss.minato.co.jp/tp/type/sekishatp/)

発光素子から出た赤外線と受光素子が受け取った赤外線の量の違いからタッチ位置を算出する方式です。10点以上のマルチタッチの認識が可能です。画面の透過性が高くきれいな映像を映し出せる反面、日光が入る屋外では使いづらいという欠点があります。

超音波表面弾性波方式(SAW)のタッチパネルとは

超音波表面弾性波方式(SAW)のタッチパネルとは
引用元URL:NISSHA公式HP
(https://connect.nissha.com/filmdevice/filmdevice_column/touchguide)

超音波表面弾性波方式(SAW)は、抵抗膜方式の低い透過率の改善を目的に開発された方式で、パネル表面に伝わる表面弾性波の減衰を読み取ってタッチ位置を検出します。透過性だけでなく、耐久性や対傷性にも優れ、長寿命な方式です。

電磁誘導方式の
タッチパネルとは

電磁誘導方式のタッチパネルとは
引用元URL:富士通公式HP
(https://jp.fujitsu.com/platform/pc/product/arrowstab/column/Touchpanel_tab/)

磁界が変化したときに電流が流れる現象である電磁誘導を利用してタッチ位置の検出を行う方式です。専用ペンでの入力となり、タッチ時の筆圧も検出することのできる高性能さを持ち合わせています。グラフィッカーに人気の方式です。

産業用タッチパネルの
課題・トラブルと解決法

産業用タッチパネルで発生するトラブルとして、代表的なものに「タッチパネルが反応しない」「光が反射して画面が見づらい」「誤作動してしまった」などが挙げられます。ここではトラブルの例や課題を7つに分類し、それぞれどういった要因で起こるのか、解決するためにどのような対処ができるのかを詳しく解説していきます。

誤作動を起こす

産業用タッチパネルが誤動作を起こしてしまう要因はいくつかありますが、ここではこの3つの観点から、誤作動が起きる原因について解説しています。また、ノイズが心配されがちな静電容量方式について、誤作動を起こしにくい製品の特徴も紹介しています。

画面が見えにくい

産業用タッチパネルは設置する場所によって画面が見えにくいことがあります。「反射率が高い」「汚れや傷がある」など、想定される原因を踏まえたうで、タッチパネルの画面が見えにくい場合にどのような対策ができるかを解説しています。

画面が暗いと感じる

画面の明るさに関わる輝度・照度・透過率とは何か、輝度と照度との関係性、透過率が低いとどう感じるか、使用状況と環境に合った明るさで使用する重要性を解説していきます。液晶やバックライトの寿命サインと対処法も紹介しています。

傷がつきやすい

産業用タッチパネルにつく傷は「日常的に予測できる範囲の傷」や「不用意な取り扱いやいたずらなどでつけられた傷」に分けられます。タッチパネルを傷つけるさまざまな原因や、耐傷性の高いタッチパネルの特徴を解説しています。

反応が悪い

産業用タッチパネルの反応が悪いときは、「操作方法が間違っている」「指などが汚れていたり乾燥していたりする」「保護フィルムが邪魔をしている」などの可能性があります。反応がよく滑らかな操作ができるタッチパネルの特徴を解説しています。

入力位置がずれる

位置がずれるときは、ノイズが操作の邪魔をしている恐れがあります。タッチパネルのタッチ位置がずれる原因や、位置ずれを解消する方法のほか、位置ずれを直すキャリブレーション・補正や、メーカーに問い合わせる際の注意点を解説しています。

過酷な環境で使う必要がある

産業用タッチパネルは、さまざまな環境下で使用されます。雪の中や炎天下、工場などの作業現場で使用する場合、耐環境性や耐候性が求められます。タッチパネルにとって過酷な環境と、耐環境性や耐候性に強いタッチパネル製品の特徴を解説しています。

画面がつかない

産業用タッチパネルの画面がつかない原因として考えられるものはいくつかあります。その中で特に多いものとして、電源がつながっていない、接続エラー、汚れた端子など問題とそれぞれ対処法について解説しています。

電源がつかない

産業用タッチパネルの電源が入らないときは、「電源コードが損傷している」「電源ユニットが故障している」「接続が不適切である」などの可能性があります。すぐ解決できる場合もあれば、「内部コンポーネントの故障」のように、専門の修理サービスの利用が必要なこともあります。

画像がゆがむ

産業用タッチパネルの画像がゆがむのは、「解像度設定の誤り」や「グラフィックドライバの互換性問題」に分けられます。解像度が適切でないと、画像が伸びたり縮んだりして正しく表示されなくなるでしょう。ここでは、タッチパネルの画像がゆがむさまざまな原因や、正確な表示が可能なタッチパネルの設定方法について解説していきます。

分野別
タッチパネルの活用事例

業界や分野別にタッチパネルの活用事例を紹介します。医療、オフィス、店舗・サービス、鉄道・自動車、製造・工場、公共施設・娯楽などの分野における使用例や用途、適するタッチパネルなどを解説します。

産業用タッチパネルのモジュールとは

産業用タッチパネルのモジュールとは、タッチパネルに液晶などのディスプレイ・コントローラー・センサが一体化したものです。ここでは、産業用タッチパネルモジュールのしくみと構造に触れつつ、モジュールの形式で納品してもらうメリットを解説します。主なメーカーのタッチパネルモジュールの特徴も紹介します。

モジュールにおけるよくある不具合や課題

産業用タッチパネルモジュールの不具合は、タッチパネルによるものと、ディスプレイ・コントローラー・センサ側によるものに分けられます。自社で不具合に対応できないときは、メーカーに問合せましょう。ここでは、モジュールによくある不具合や対処法、海外メーカーの部材を使う際の注意点を解説します。

モジュールを製造しているメーカー一覧

タッチパネルに液晶などのディスプレイ・コントローラー・センサを一体化させた「モジュール」と呼ばれている形態で提供に対応しているメーカーを紹介。このサイトで紹介している産業用タッチパネルメーカー21社のなかで、対応している7社を紹介します。(2023年3月調査時点)

仕様の見方・チェックすべき項目

タッチパネルの仕様書には「10点入力」のように操作性にかかわる用語や、「全光透過率」や「ヘイズ」のように見えやすさを表す用語などが並んでいます。タッチパネルの仕様書に書かれている主な専門用語を解説。使用する環境や用途に適したタッチパネルを選ぶポイントも解説しています。

タッチパネルメーカーの選び方

国内外には多くのタッチパネルメーカーがありますが、注目すべきは「総合力」です。製品そのものの機能や特性や品質はもちろんのこと、トラブル時の対応やサポートまで、安心して取引できるかが重要です。タッチパネルメーカーの総合力の詳細や海外のメーカーとの契約やBCPを策定するコツも解説しています。

産業用タッチパネルに重要な品質管理とは

産業用タッチパネルを製造するに当たり、高品質な製造を維持するために品質管理は欠かせません。一概に品質管理といってもさまざまな方法があり、業務内容も分かれています。一般的に、品質管理の業務内容は工程管理、品質検証、品質改善の3つに分けられ、工程管理では材料や設備、労働力などの管理を、品質検証では原材料や部品などの検品を、品質改善では問題の解決策を考えます。そして、品質管理の手法は、QC7つ道具をはじめ、PDCAサイクルやIE、5S、4Mなど多岐に渡ります。手法ごとに重視するポイントやプロセスが違うため、自社に合った手法を選ぶのがポイントです。ここでは産業用タッチパネルに重要な品質管理について、実際の事例も合わせて紹介しています。

タッチパネルのデジタルサイネージとは

人手不足を解消したり、宣伝や告知効果があったりなど、さまざまなメリットがあるタッチパネルのデジタルサイネージですが、一方でデメリットもあります。便利な機械とはいえ、使い慣れていない機械を導入は従業員に少なからず負担がかかるでしょう。特に機械が苦手な方や、デジタル機器に苦手意識がある方は抵抗を感じるかもしれません。そのような方がいることを念頭に、導入する前に操作方法の説明会を催すのがおすすめです。事前に機械に触れる機会を設けておけばスムーズに導入することが可能です。タッチパネルのデジタルサイネージには知りたい情報をすぐに得られたり、作業効率を改善したり、データの分析をしたりなど、便利な要素が豊富に搭載されています。ここではタッチパネルのデジタルサイネージについて、導入時の注意点も含め紹介しているのでぜひ見てみてください。

タッチパネルフィルムの種類

フィルムには、ガラスフィルムとPETフィルムがあります。ガラスフィルムは無機ガラスから作られたフィルムのこと。厚みがあって硬いという特徴があり、気泡が入りにくいです。ただし、厚みによってはタッチパネルの感度を下げてしまう場合があるので慎重に選ぶようにしましょう。

PETフィルムはポリエチレンテレフタレート樹脂からなるフィルムで、柔らかく薄いという特徴があります。ただし、保護力が弱いので落下などに気を付けましょう。

LCDとLEDパネルの違い

LCDは液晶ディスプレイのことで、LEDは発光ダイオードのことです。LCDは自発光能力がなく、バックライトを利用して発光します。LEDは自身が発光体であり、バックライトを必要としないシンプルな構造となっています。

LEDの方が明るさや耐久性、メンテナンス性に優れている一方、LCDは至近距離向けであり、解像度が高く導入コストも安いです。どちらも良い点・悪い点があるため、設置場所などに合わせて選ぶとよいでしょう。

タッチパネルのVESA規格とは

VESA規格とは、映像機器を壁掛け金具やアーム、スタンドなどに取り付けるときに使用するネジ穴の間隔について定められた国際標準規格のこと。ネジ穴の「縦×横」の間隔サイズが「200×100mm」のように規格として定められていて、VESA規格対応の製品であればどれを選んでも問題なく取り付けることができます。

VESAは映像関連機器の標準化団体の略称であり、この組織が策定した規格であることからVESA規格と言われています。

非接触タッチパネルとは

非接触タッチパネルとは、文字通り画面に直接触れることなくパネル操作を行えるタッチパネルです。非接触タッチパネルは、画面の近くへ指を近づけると、静電気や赤外センサーが指の動きを検知して通常のタッチパネル操作と同様に画面を操作することができます。画面へ触れる必要がないため衛生面で安心感があり、画面を強く押して割るといった事故も防げます。

また非接触タッチパネルに似たシステムとして空中ディスプレイといったものも注目されています。

タッチパネルのメリットとは

タッチパネルにはボタン配置のデザインや更新をソフトウェアで簡単に行ったり、写真や映像を併用することで情報伝達の密度を高めたりと、様々なメリットが考えられます。

一方、タッチパネルには導入コストが物理ボタン式の製品よりも高くなりがちで、また視覚障害者にとってはむしろ使いづらいといったデメリットがあることも事実です。

タッチパネルを導入する際はメリットとデメリットをそれぞれ把握し、適切な使い方を検討しましょう。

タッチパネルのマルチタッチとは

複数の指を使って画面の複数ポイントを同時に操作することで、指1本でクリックするよりも多種多様な操作を再現できるシステムが「マルチタッチ」です。マルチタッチはスマホの画面などにも採用されているシステムであり、操作に慣れれば簡単かつ効率的に色々なニーズへアプローチすることができます。

マルチタッチの特徴や一般的な操作法をまとめていますので、マルチタッチ対応タッチパネルの導入メリットを検討する参考としてご活用ください。

タッチパネルのインセル/オンセルとは?

タッチパネルにも外付け型や内蔵型といった構造的な違いがあり、さらに内蔵型タッチパネルは「インセル型」と「オンセル型」に大別されます。インセル型はタッチパネル機構が液晶画素の内部に組み込まれている方式であり、オンセル型はタッチパネル機構が基板の上に設置されている方式として、両者の違いが区別されます。

インセル型は外付け型やオンセル型よりも明るく軽量性にも優れる反面、構造が複雑で大型ディスプレイの再現が困難です。

FPDとは?

FPDは「フラットパネルディスプレイ」の略称であり、かつてのブラウン管を使っていた映像表示装置に対して、平面的で薄型構造の映像表示装置の総称となります。そのため液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイといったディスプレイは全てFPDに内包されている点が特徴です。

ここではFPDの中でも特に液晶ディスプレイと有機ELディスプレイについて、それぞれの仕組みや構造、製造工程などを詳しく解説しています。

OLEDとは?有機ELとの違いはある?

有機ELディスプレイは有機EL材料(有機EL素材)を使った映像表示装置であり、英語圏での呼び方が「OLED」となります。有機ELディスプレイは、電圧をかけることで発光する有機EL素材の性質を利用しており、液晶ディスプレイのようにバックライト構造を必要としません。

そのため有機ELディスプレイは液晶ディスプレイよりも薄型で軽量なディスプレイを再現できる上、明るい部分と黒色のコントラストにも優れているといった特徴があります。

ITO膜とは?

タッチパネルを製造するにあたり、快適な操作性や画像の美しさなどディスプレイの性能を重視する人も多いでしょう。タッチパネルのディスプレイには、ITO膜をはじめとした透明導電膜が使用されています。ITO膜は酸化インジウムスズを加工した薄い膜で、導電性と透明度の高さが特徴です。

薄膜の形成は、スパッタ蒸着や電子ビーム蒸着を主としています。その他にもさまざまなメリットや今後の課題が存在するため、タッチパネルを導入する前にポイントを押さえておきましょう。

メタルメッシュセンサーとは?

センサ電極をメタルメッシュ化することで、透過率や加工性を高めたメタルメッシュセンサー。従来のITO膜と比較して、コストや抵抗値は低く屈曲性は高いなど、優れた性能を有しているでしょう。

また、配線には金属を使用しているパネルは、メッシュ幅が広いほど透明性が低くなってしまいます。しかし、メタルメッシュセンサーのメッシュ幅は2~4μmまで細線化しており、肉眼では確認できません。そのため、感度の高いタッチパネルに仕上がります。

タッチパネルに用いられるカバーガラス

タッチパネルのディスプレイは外的衝撃を受けやすい部分でもあり、ひび割れや欠けが生じると画面が反応しなくなったり液晶にまでダメージが加わる可能性があります。これらのトラブルを防ぐために、タッチパネルにはディスプレイの最上層にカバーガラスを設置しているのが特徴です。 カバーガラスには基板ガラス、強化ガラス、ソーダ石灰ガラスなどの種類があり、それぞれ特徴が異なります。また、各メーカーの提供例もチェックしておけば、導入時の参考になるでしょう。

タッチパネルのボンディングとは

タッチパネルとディスプレイのボンディング(接着・結合)には、エアボンディングとオプティカルボンディングの2種類があります。コストが低く作りやすいのはエアボンディングですが、タッチパネルと液晶ディスプレイの間に空気層ができてしまうことから、湿気が発生したり空気層に圧がかかることで破損しやすくなるといったデメリットがあります。オプティカルボンディングは空気層ができないように接着するため、空気層で屈折率が変わったり透過率が変わったりすることがなく美しい映像や画像が表示できます。

フォトリソグラフィーとは?

フォトリソグラフィーとは、基板にパターンを写真の現像技術を使って焼き付ける技術です。フォト=写真、リソグラフィー=石版印刷という意味で、半導体の製造プロセスがどんどん微細化していることから、フォトリソグラフィーの微細化も進んできていることから、今後の発展が期待されている技術でもあります。タッチパネル、液晶ディスプレイのように平らな基板に向いている技術です。

タッチパネルに使用されるインターフェースの種類

液晶ディスプレイにCPUやMCU、MPUを接続するインターフェースは、データ転送の仕方と接続口の違いから、大きく「パラレルインターフェース」と「シリアルインターフェース」の2種類に分けられます。データ転送の測定値である通信帯域幅(BW)に差が出てくるのこと、タッチパネルや液晶ディスプレイの大きさなどによって向いているもの、向いていないものがあるため種類を把握しておくことが大切です。

タッチパネルにおけるキャリブレーションとは

ディスプレイの見え方や、タッチパネルの押下位置とマウスカーソルのズレなど、個体差を緩和するのがキャリブレーションです。ソフトウェアキャリブレーションとハードウェアキャリブレーションに分けられます。ソフトウェアキャリブレーションは、パソコンなどの端末から調整する方法で、ディスプレイの種類を問わずに利用できるのがメリット。ハードウェアキャリブレーションは、ディスプレイ側の設定を変更・調整する方法で、作業者の技術や経験に影響されないメリットがあります。

タッチパネルにおけるベゼルとは

タッチパネルやディスプレイの周りに設けられた枠のことをベゼルといいます。ベゼルの幅は製品によって異なりますが、ノートパソコンやスマホ・タブレットなどでは、ベゼルの幅を狭くするベゼルレスが普及しています。ベゼルを狭めた場合、本体サイズを変えずにディスプレイの領域を広げることが可能です。また、ディスプレイ間の境界が目立たなくなる分、マルチモニター化しやすいのもメリット。ただし、ディスプレイの強度低下や価格の上昇を招く可能性もあります。

タッチパネルにおけるスパッタリングとは

基板に材料を照射して成膜する方法をスパッタリングといいます。2極スパッタリング法を始め、さまざまな種類があります。スパッタリングは材料の付着率が高く、基板にしっかり薄膜を形成できるのが特徴。成膜プロセスの安定性も高いため、膜の厚さを調整しやすいのもメリットといえます。また、ガスやスパッタリングの種類を変えることで、金属や絶縁物、酸化物や窒化物など、幅広い材料による成膜が可能です。

タッチパネルで確認したい色域とは?

人間が肉眼で認識可能な色の範囲を「可視領域」といいますが、その中でディスプレイなどのカラーイメージング機器が表現できる色の再現範囲を示すものを「色域」と呼びます。

この色域にはさまざまな規格があり、例えば国際電気標準会議(IEC)により定められている国際基準の規格で、汎用性が高い「sRGB」や、アドビシステム社によって1998年に提唱された規格であり、プロフェッショナル用途に用いられる「AdobeRGB」などがあります。

タッチパネル技術とBCP(事業継続計画)

企業においては、地震などをはじめとする緊急事態が発生した際にどのように早期に復旧を図るかが非常に重要となってきます。そのため、近年注目されているのが「BCP」。BCPとは、緊急事態が起きた際にできるだけ損害を少なくし、企業にとって重要な業務を継続することによって早期復旧を図ることを目的とした事業継続計画のことです。

BCPを策定する上では、災害時に活用できるタッチパネル技術についてもチェックしておくと良いでしょう。

タッチパネルにおけるUIの重要性

UIとは、サービスや製品とユーザーをつなぐ役割を持っているものです。そのため、ユーザーが製品やサービスを選択する上では、「使いやすいUIか」「使いたいデザインのUIか」が非常に重要になってくるといえるでしょう。逆に優れた性能を持った製品だったとしても、使いにくいUIである場合にはユーザーから選択されなかったり、継続して利用してもらえない可能性も。以上から、タッチパネルにおいてもUIは重要な要素であるといえます。