ディスプレイとタッチパネルが一体になっている内蔵型タッチパネルは、作動方式として「インセル型」と「オンセル型」に大別され、さらにそれぞれのタイプが細かく分類されていきます。タッチパネルのインセル型とオンセル型についてまとめました。
インセルとは
インセル型とは、内蔵型タッチパネルにおいて、タッチパネル機構の一部あるいは全部がTFT液晶セルの内部に組み込まれているタイプです。インセル型の内蔵型タッチパネルは光を遮蔽するものが少なく、明度の高いディスプレイを再現できる点が特徴であり、パーツも少なくできるため薄型・軽量のディスプレイを実現する上で有効性があります。
反面、インセル型ディスプレイは精密なタッチパネル機構を液晶ディスプレイ構造に組み込まなければならず、製造においてオンセル型や外付け型よりも高度な技術が必要になるという点も特徴です。
インセル型はさらに接触型、容量型、そして光学型といったタイプに分類されていき、高額型は低消費電力でマルチタッチが可能、容量型は車載式など産業用途に適しているといった違いがあります。
オンセルとは
外付け型のタッチパネルとインセル型のタッチパネルの中間に位置するタイプがオンセル型タッチパネルです。内蔵型タッチパネルの1種であり、液晶ディスプレイのガラス基板に載せる形でタッチパネル機構が搭載されているため、「オンセル」と呼ばれます。
オンセル型はさらに抵抗型と容量型、また容量型はさらに表面型と投影型といった形で細分化されていく点が特徴です。
オンセル型は開口率の高さと構造の簡便化が注目されており、インセル型のデメリットである画素開口率の減少を緩和して、製造工程としても複雑化を抑えながら効率的な生産ラインを構築しやすいといったメリットが期待されています。
産業用タッチパネルメーカー3社

耐久性や環境適応性に優れ、工場や屋外使用でも安心。互換性も高く予算に合わせた開発提案が可能。
- 工場FA機器
- 重機
- 屋外標識
- 倉庫用ロボット
など

高機能フィルムの開発が得意で、これまで難しかったITOフィルムの大型化に成功。最大65インチ対応で様々な表現が可能に。
- サイネージ
- フロアガイド
- アーケードゲーム
など

抗菌・抗ウイルス機能付き機能や写像性を高めるニュークリアフィルムを開発し、衛生的で快適な操作性を実現。
- 検査機器
- 臨床現場
- 美容成形
など
2023年1月20日時点で「産業用 タッチパネルメーカー」でGoogle検索し100位までに公式サイトが表示されるメーカーのうち、産業用タッチパネル製造に関する情報が明確であるメーカー21社を紹介しています。
その中で、総合力に関する「品質」「対応力」「実績」に関する情報が明確に公式サイトに記載されているメーカーの中から業界ごとにおすすめできる特徴をもつ3社をピックアップ。
ディー・エム・シー:耐久性や環境対応性が高く、製造業や建設業などの過酷な環境下でも機能性を損なわない
グンゼ:最大65インチまで対応する大型パネルを生産しており、広告などの表現力が重要なシーンに適する
FCLコンポーネント:抗菌機能や写像性を高めるフィルムを開発し、衛生条件の厳しい医療や食品加工での使用向き。