製造・工場

目次

工場での製造過程ではFA(ファクトリーオートメション)が進んでおり、それに伴うタッチパネルもさまざまです。ここでは、製造と工場・倉庫に分けてタッチパネルの活用事例を紹介します。

製造

加工設備・射出成型機など

工場DXによるタッチパネル

製造過程では、加工設備・射出成型機などの設備にタッチパネルが活用されています。
金属等の硬い物質を加工する際に使用される加工機。操作盤にタッチパネルを採用する事で、直感的な操作ができるだけでなく、オペレータの操作習得時間を短縮することが可能です。
加工機では丈夫でスムーズな操作の静電容量方式がおすすめですが、加工機に搭載されるモーターやドリル等により、電気的なノイズが発生する可能性もあります。このため、ノイズ対策を施す必要もあるでしょう。

プラスチックなどを加工成型する際に使われるのが射出成型機です。射出成型機のタッチパネルには、初心者でも誤った操作がされないよう、わかりやすいグラフィックインターフェースが構築されていることが注目点。抵抗膜方式マルチタッチタイプを導入すれば、シフトキー操作による誤操作を防止することができ、より安全性の高いインタフェースの構築が可能です。

マウンター

マウンターは、生産ラインにおいてプリント基板等に部品を配置する機械です。精細な動作を行うプログラム設定を、操作が簡単なタッチパネルで行うことが可能。マウンターのタッチパネルは、オペレータの操作性の向上や操作ミスの削減など、多様なメリットをもたらしています。他の設備同様に、抵抗膜方式マルチタッチタイプを導入すれば、シフトキー操作による誤操作を防止することができるでしょう。

半導体装置

IT産業全体が必要としている半導体製造装置にも、タッチパネルが使用されています。様々な設備装置が稼働している工場内では、電気的なノイズが発生する可能性もあります。このため、静電容量方式では、ノイズ対策が必要なケースがあることを確認しておきましょう。

工業用ミシン

産業用から家庭用まで、多様なミシンにタッチパネルが搭載されています。タッチパネルによる簡単操作で、誰でも高度な刺繍デザインを作成することが可能。工業用ミシンは、手入れも簡単で清掃性に優れたスマホライクな、小さめの静電容量方式がおすすめです。 また、手袋、靴下、マフラーなど編み物の生産に使用されている編機にもタッチパネルが採用されています。編み方、度目、速度など、わかりやすいボタンアイコンのグラフィックインターフェースを構築することで、わかりやすい操作性を実現します。

工場・倉庫

フォークリフト

倉庫管理のIoT化が進むにつれ、フォークリフトにもタッチパネルが活用されています。作業者が、入出庫の情報を端末で受け取ったり、取り扱っている荷物を照合できたりなど、様々な作業をタッチパネルによって行うことが可能。フォークリフトには、荷物の場所や、棚番号などの確認に、拡大縮小機能が使える静電容量方式がおすすめです。

そのほか

タッチパネルの操作表示機

産業用の様々な機器や装置、生産・物流現場における工程管理やマニュアル表示、作業進捗チェック、NG基板のチェック、生産レシピや工具データの確認、加工情報の図解など、現場において求められる機能を搭載した、多様なタッチパネルが見られます。

産業用タッチパネルメーカー
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総合力で選ぶ
産業用タッチパネルメーカー3
製造・建設などの現場向け
ディ・エム・シー
ディ・エム・シー
引用元URL:株式会社ディ・エム・シー公式サイト(https://www.dush.co.jp/product/touchscreen/)
特徴

耐久性や環境適応性に優れ、工場や屋外使用でも安心。互換性も高く予算に合わせた開発提案が可能。

たとえば
  • 工場FA機器
  • 重機
  • 屋外標識
  • 倉庫用ロボット
  • など

アミューズメント・広告向け
グンゼ
グンゼ
引用元:グンゼ株式会社公式サイト(https://www.gunze.co.jp/denzai/)
特徴

高機能フィルムの開発が得意で、これまで難しかったITOフィルムの大型化に成功。最大65インチ対応で様々な表現が可能に。

たとえば
  • サイネージ
  • フロアガイド
  • アーケードゲーム

など

医療・食品産業向け
FCLコンポーネント
FCLコンポーネント(旧富士通コンポーネント)株式会社
引用元:公式サイト(https://www.fcl.fujitsu.com/products/touch-panels/)
特徴

抗菌・抗ウイルス機能付き機能や写像性を高めるニュークリアフィルムを開発し、衛生的で快適な操作性を実現

たとえば
  • 検査機器
  • 臨床現場
  • 美容成形

など

【選定条件】
2023年1月20日時点で「産業用 タッチパネルメーカー」でGoogle検索し100位までに公式サイトが表示されるメーカーのうち、産業用タッチパネル製造に関する情報が明確であるメーカー21社を紹介しています。
その中で、総合力に関する「品質」「対応力」「実績」に関する情報が明確に公式サイトに記載されているメーカーの中から業界ごとにおすすめできる特徴をもつ3社をピックアップ。
ディー・エム・シー:耐久性や環境対応性が高く、製造業や建設業などの過酷な環境下でも機能性を損なわない
グンゼ:最大65インチまで対応する大型パネルを生産しており、広告などの表現力が重要なシーンに適する
FCLコンポーネント:抗菌機能や写像性を高めるフィルムを開発し、衛生条件の厳しい医療や食品加工での使用向き。