タッチパネルを保護する役割を持つカバーガラスについて、特徴やメリット、種類などをまとめています。各メーカーの提供例なども紹介しているため、産業用タッチパネルメーカーの導入を考えている人は要チェックです。
タッチパネルにカバーガラスが使用される理由
スマートフォンや自動券売機に取り付けられているタッチパネルに欠かせないカバーガラス。タッチパネル用のカバーガラスには化学強化ガラスが使用されており、指やタッチペン、その他の物理的衝撃に強いのが特徴です。
また、単にタッチパネルを保護するだけでなく、光の映り込みを最小限にするなどの役割も持っているでしょう。さらに、撥水や撥油膜などの加工を行うことで、環境に合わせたタッチパネルに仕上げられるなどのメリットが存在します。
カバーガラスの種類
基板ガラス
基板ガラスとは、電子部品の基盤として使われる板状のガラス全般を指します。液晶ディスプレーに使われる基板ガラスは表面に薄膜トランジスタを形成しており、耐熱性に優れているのが特徴です。
基板ガラスはサイズの幅が非常に広く、2メートル四方のサイズも実現できます。工法はフュージョン法とフロート法の2種類。これらは単純に造り方が異なるだけで、どちらを選んだかによって性能に差が生じるなどのデメリットは存在しません。
強化ガラス
スマートフォンをはじめとした持ち運びのできるデバイスは、衝撃や落下に対する耐久性が非常に重視されるので、強化ガラスが採用されるケースがほとんどです。強化ガラスは外力などの耐衝撃性に優れているだけでなく、硬度も高いため割れにくいなどのメリットを持っています。
また、防指紋処理や反射防止処理が施された強化ガラスなら、より高品質なタッチパネルに仕上がるでしょう。なお、強化ガラスは一般的なガラスと比較して、約5倍の強度があります。
ソーダ石灰ガラス
ソーダ石灰ガラスは「ソーダライムガラス」とも呼ばれており、ケイ砂、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウムを混合・融解して造られるカバーガラスです。炭酸ナトリウムの割合が多いので溶解・形成は簡単ですが、硬質ガラスと比べて化学的耐久性は劣ります。
地球上に豊富にある原料を使用しているので入手コストが低く、環境に配慮したガラスでもあるのがポイントです。また、製造技術の進歩により、熱や外力による衝撃に強いソーダ石灰ガラスも登場しています。
カバーガラスの提供例
ディ・エム・シー(DMC)
ディ・エム・シー(DMC)の提供するカバーガラスは、アクリル、ガラス、強化ガラスの3種類です。強化ガラスは一般的なガラスの3~5倍程度の強度を持っており、傷付きにくいなどの特徴があるでしょう。
どのカバーガラスも光透過率が高く高画質な表示が可能であるため、産業機器から商業利用まで幅広いシーンへの提供実績を有しています。
ジオマテック
ジオマテックの提供するカバーガラスは、独自の反射防止膜をガラス表面に塗布しているため、くっきりと見やすいディスプレイを実現しています。大型ディスプレイに対応できるカバーガラスの製造にも対応しており、平面のみならず曲面の成形も可能です。これまでに車載ディスプレイ機器や航空機・船舶の計器類なども手掛けています。
産業用タッチパネルメーカー3社

耐久性や環境適応性に優れ、工場や屋外使用でも安心。互換性も高く予算に合わせた開発提案が可能。
- 工場FA機器
- 重機
- 屋外標識
- 倉庫用ロボット
など

高機能フィルムの開発が得意で、これまで難しかったITOフィルムの大型化に成功。最大65インチ対応で様々な表現が可能に。
- サイネージ
- フロアガイド
- アーケードゲーム
など

抗菌・抗ウイルス機能付き機能や写像性を高めるニュークリアフィルムを開発し、衛生的で快適な操作性を実現。
- 検査機器
- 臨床現場
- 美容成形
など
2023年1月20日時点で「産業用 タッチパネルメーカー」でGoogle検索し100位までに公式サイトが表示されるメーカーのうち、産業用タッチパネル製造に関する情報が明確であるメーカー21社を紹介しています。
その中で、総合力に関する「品質」「対応力」「実績」に関する情報が明確に公式サイトに記載されているメーカーの中から業界ごとにおすすめできる特徴をもつ3社をピックアップ。
ディー・エム・シー:耐久性や環境対応性が高く、製造業や建設業などの過酷な環境下でも機能性を損なわない
グンゼ:最大65インチまで対応する大型パネルを生産しており、広告などの表現力が重要なシーンに適する
FCLコンポーネント:抗菌機能や写像性を高めるフィルムを開発し、衛生条件の厳しい医療や食品加工での使用向き。