タッチパネルは流通業界をはじめ、さまざまな分野で活用されています。ここでは、流通業界でタッチパネルがどのように活用されているのかの参考になるように、小売業や物流業などにおけるタッチパネルの活用事例を紹介しています。
小売業
セルフレジ
セルフレジは商品バーコードのスキャンや会計、袋詰めなどの作業をお客自身が行うPOSシステムです。セルフレジにもタッチパネルの技術が使用されており、タッチパネルの案内の手順に従って操作すれば、会計が完了する仕組みになっています。レジ業務の省人化・省力化を図れることから導入する店舗が増えており、一般社団法人 全国スーパーマーケット協会の「2023年スーパーマーケット年次統計調査報告書」によると、セルフレジを設置している企業の割合は31.1%で年々増加傾向にあるとのこと(※)。スーパーやコンビニのセルフレジは日々の買い物で使用するからこそ、タッチパネルにも使い勝手の良さにつながる優れたUIが求められます。
※参照元:一般社団法人 全国スーパーマーケット協会[pdf](https://www.dush.co.jp/product/software/infososa-builder/)
スマートストア
人手不足が深刻化している小売業において、スマートストアが人手不足の解決になると期待されています。スマートストアとはAIやIoTの技術を取り入れて、経営の効率化・最適化を図っている店舗のことです。スマートストアではAIを搭載したカメラによって決済の自動化や簡便化、店舗運営の省人化・効率化、スマートレジカート、無人決済などを実現することが可能。
高輪ゲートウェイ駅構内にある無人AI決済店舗「TOUCH TO GO」も、国内にあるスマートストアの1つです。AIを搭載したカメラなどの情報から入店した客と手に取った商品をリアルタイムで認識し、出口にあるタッチパネルに表示された商品と購入金額を確認して決済する仕組みになっています。
物流
ピッキング
物流会社の多くがピッキング作業にタブレットを取り入れています。ピッキング作業にタブレットを導入するメリットは、作業効率をアップできることです。ピッキング作業で最も時間がかかるのが商品の特定で、商品名が一覧にされた紙だけで商品を素早く探すには、作業員の経験年数や能力が必要になってきます。タブレットであればどんな商品かを画像で確認できるので、経験の浅い作業員でも商品を特定しやすく、全体の作業効率をアップすることが可能です。
入出庫管理
タブレットは入出庫管理としても利用されています。タブレットに外付けのバーコードリーダーを接続すれば、商品のバーコードを読み取って正確に検品でき、出荷ミスを防ぐことが可能。検品情報はクラウドに保存されるため、作業内容や進捗状況をリアルタイムで確認できるメリットもあります。また、タブレットがあれば自社専用サーバーやハンディーターミナルを導入する必要がなく、さらに省人化やペーパーレス化も図れるので、コスト削減にも貢献できます。
そのほか
資材・商材の出入りが多い倉庫では、在庫管理が重要となります。タブレットなら搭載されているカメラでQRコードやバーコードをスキャンすれば商品データを読み取れ、簡単に検品・登録が可能。手入力によるミスや見間違いといったヒューマンエラーを防ぐことができます。
入出荷の進捗状況がクラウド上に保存されるので、遠隔からでも在庫の状況をリアルタイムで確認でき、倉庫に足を運んで在庫を確認するという手間がかかりません。タブレットを導入する際は、倉庫内の温度・湿度でも問題なく使用できる耐久性の高さにも注目することが大切です。
- コピー機やビル内の自販機などオフィス関連のタッチパネル活用例を見る
- ATMやPOSシステムなど店舗・サービス分野のタッチパネル活用例を見る
- カーナビや券売機など鉄道・自動車分野のタッチパネル活用例を見る
- FA生産設備・操作表示機など製造・工場関連のタッチパネル活用例を見る
- カラオケ機器など公共施設・娯楽施設分野のタッチパネル活用例を見る
産業用タッチパネルメーカー3社

耐久性や環境適応性に優れ、工場や屋外使用でも安心。互換性も高く予算に合わせた開発提案が可能。
- 工場FA機器
- 重機
- 屋外標識
- 倉庫用ロボット
など

高機能フィルムの開発が得意で、これまで難しかったITOフィルムの大型化に成功。最大65インチ対応で様々な表現が可能に。
- サイネージ
- フロアガイド
- アーケードゲーム
など

抗菌・抗ウイルス機能付き機能や写像性を高めるニュークリアフィルムを開発し、衛生的で快適な操作性を実現。
- 検査機器
- 臨床現場
- 美容成形
など
2023年1月20日時点で「産業用 タッチパネルメーカー」でGoogle検索し100位までに公式サイトが表示されるメーカーのうち、産業用タッチパネル製造に関する情報が明確であるメーカー21社を紹介しています。
その中で、総合力に関する「品質」「対応力」「実績」に関する情報が明確に公式サイトに記載されているメーカーの中から業界ごとにおすすめできる特徴をもつ3社をピックアップ。
ディー・エム・シー:耐久性や環境対応性が高く、製造業や建設業などの過酷な環境下でも機能性を損なわない
グンゼ:最大65インチまで対応する大型パネルを生産しており、広告などの表現力が重要なシーンに適する
FCLコンポーネント:抗菌機能や写像性を高めるフィルムを開発し、衛生条件の厳しい医療や食品加工での使用向き。