キャリブレーションとは、ディスプレイの見え方や、マウスなどのカーソルとタッチパネルの押下位置がズレないよう調整することをいいます。本記事では、キャリブレーションが必要な理由やsその種類について解説します。
キャリブレーションとは
キャリブレーションは、タッチパネルの押した場所とマウスカーソルの位置・座標を合わせる作業プロセスをいいます。タッチパネルの正確性に関わる要素で、ハードウェアキャリブレーションとソフトウェアキャリブレーションの2種類があります。
キャリブレーションは、タッチパネルを搭載した多くのデバイスで実施されています。毎回実行する必要はありませんが、タッチパネルの精度を保つためには定期的なキャリブレーションが求められます。快適性にも影響しますので、問題が生じる前に対応することが重要です。
キャリブレーションが必要な理由
タッチパネルのキャリブレーションが求められる理由は、経年変化が発生するためです。タッチパネルなどのディスプレイは、時間とともに色の見え方(色の温度や輝度)は変化していきます。ほとんどの場合、ディスプレイは時間が経つほど暗く変化するため、キャリブレーションによって調整する必要があります。
また、タッチパネルの個体差もキャリブレーションが必要な理由です。タッチパネルなどは、同一メーカーの同一製品であっても、一つひとつにわずかながらも個体差があります。そのため、設定を統一しても、若干明るさや色の見え方が異なってしまうのです。このような個体差を整えるためにも、キャリブレーションが求められます。
キャリブレーションの種類
ソフトウェアキャリブレーション
ソフトウェアキャリブレーションは、パソコンなどの端末側からタッチパネルを調整する方法をいいます。キャリブレーションする際には、色などの情報をまとめたICCプロファイルを使います。
ソフトウェアキャリブレーションは、タッチパネルなどの種類を問わずに調整できるメリットがあります。一方、ICCプロファイルの作成が必要で、作業者の技術によっては精度にムラが生じます。
ハードウェアキャリブレーション
ハードウェアキャリブレーションは、タッチパネル側の設定を直接変えて調整する方法をいいます。ハードウェアを直接調整するだけで済むため、作業者の技術に影響されない点がメリットです。
一方、ハードウェアキャリブレーションに対応したタッチパネルなどは、価格が高い製品もあります。導入時はコストをしっかり計算しましょう。
産業用タッチパネルメーカー3社

耐久性や環境適応性に優れ、工場や屋外使用でも安心。互換性も高く予算に合わせた開発提案が可能。
- 工場FA機器
- 重機
- 屋外標識
- 倉庫用ロボット
など

高機能フィルムの開発が得意で、これまで難しかったITOフィルムの大型化に成功。最大65インチ対応で様々な表現が可能に。
- サイネージ
- フロアガイド
- アーケードゲーム
など

抗菌・抗ウイルス機能付き機能や写像性を高めるニュークリアフィルムを開発し、衛生的で快適な操作性を実現。
- 検査機器
- 臨床現場
- 美容成形
など
2023年1月20日時点で「産業用 タッチパネルメーカー」でGoogle検索し100位までに公式サイトが表示されるメーカーのうち、産業用タッチパネル製造に関する情報が明確であるメーカー21社を紹介しています。
その中で、総合力に関する「品質」「対応力」「実績」に関する情報が明確に公式サイトに記載されているメーカーの中から業界ごとにおすすめできる特徴をもつ3社をピックアップ。
ディー・エム・シー:耐久性や環境対応性が高く、製造業や建設業などの過酷な環境下でも機能性を損なわない
グンゼ:最大65インチまで対応する大型パネルを生産しており、広告などの表現力が重要なシーンに適する
FCLコンポーネント:抗菌機能や写像性を高めるフィルムを開発し、衛生条件の厳しい医療や食品加工での使用向き。