産業用タッチパネルのモジュールとは

目次

タッチパネルモジュールとは

タッチパネルモジュールのイメージ
引用元HP:ディ・エム・シー公式サイト https://www.dush.co.jp/product/touchscreen-module/

タッチパネルモジュールはタッチセンサーに、液晶などのディスプレイを貼り付けたものや、それに、コントローラーを組み合わせたもののことです。
多くのメーカーがタッチパネルモジュールの形式で製品を提供する理由は、納品先にとってメリットが大きいためです。

  • タッチセンサー + 液晶ディスプレイ = タッチパネルモジュール
  • タッチセンサー + 液晶ディスプレイ + コントローラー = タッチパネルモジュール

タッチパネルモジュールを受け取った納品先は、貼り合わせや検査に要する工数を省け、作業を失敗するリスクも避けられます。

タッチパネルモジュールの各社事例

主なメーカーにおける、タッチパネルモジュールの特徴を紹介します。

富士通コンポーネント

富士通コンポーネントのタッチパネルモジュール
引用元HP:富士通コンポーネント公式サイト https://www.fcl.fujitsu.com/products/touch-panels/lcm/lcm-overview.html

富士通コンポーネントは、4線式抵抗膜式と、投影型静電容量式のタッチパネル付液晶モジュールを展開。モジュールのサイズは4.3~21.5インチで、中小型のディスプレイサイズといえます。射出成形機、工作機械・医療機器・POS端末・検査装置などに設置される端末に使われています。

タッチパネルとしては、同社は抵抗膜式・投影型静電容量式を提供中です。抵抗膜式は5線式・7線式で、7線式には同社の独自方式が採用されています。開発抗菌・抗ウイルス機能付のものもあります。投影型静電容量式は、加飾ガラスなどのカスタムが可能です。

参照元:富士通コンポーネント公式サイト タッチパネル付液晶モジュール
https://www.fcl.fujitsu.com/products/touch-panels/lcm/lcm-overview.html

ディ・エム・シー

ディ・エム・シーのタッチパネルモジュール
引用元HP:ディ・エム・シー公式サイト https://www.dush.co.jp/product/touchscreen-module/

ディ・エム・シーのタッチパネルモジュールは、液晶ディスプレイを搭載しており、抵抗膜式と投影型静電容量方式の2つのラインアップから選べます。投影型静電容量方式タッチパネルには柔軟性のあるアクリルを採用し、低コストで耐久性・加工性に優れたタッチパネルモジュールを実現しました。

ディ・エム・シーはタッチパネル/液晶ディスプレイ/映像処理ボード/シャーシの構造を取るモジュールも提供中です。シャーシをモジュール内に組み込むと、納入先での組み立て効率を高められます。

参照元:ディ・エム・シー公式サイト タッチパネルモジュール(https://www.dush.co.jp/product/touchscreen-module/

グンゼ

グンゼのタッチパネルモジュール
引用元HP:グンゼ公式サイト https://www.gunze.co.jp/denzai/touch_panel/base_unit1/

グンゼのタッチパネルモジュールは、静電容量方式タッチパネルと液晶ディスプレイを貼り合せたシンプルな構成で、産業用途に好適。FA機器・公共端末・医療用途などに使われています。7~21.5インチの中・小型のモジュールと、最大65インチまで対応できる大型タッチパネルモジュールを提供しています。

モジュールの大型化には、グンゼ独自のマテリアル技術を反映。ITOフィルムを低抵抗化し、大型化を成功させました。なお、グンゼのITOフィルムは、透明性も特徴です。

参照元:グンゼ公式サイト 中・小型(7~21.5型)
https://www.gunze.co.jp/denzai/touch_panel/base_unit1/

NISSHA

NISSHのタッチパネルモジュール
引用元HP:NISSHA公式サイト https://connect.nissha.com/filmdevice/nisshatouch/

NISSHAは、光学特性に優れたCOP(シクロオレフィンポリマー)フィルム基材を採用した、タッチパネルモジュールを提供しています。フィルム基材の両面をエッチング加工することで、2枚のフィルムを使う構造よりもタッチパネルモジュールを薄膜化できました。

柔軟なフィルム状のタッチパネルは、最終製品に実装できる形状に加工可能です。デザイン性にこだわったフィルムも同時に実装できるため、意匠性に優れたタッチパネルモジュールを提供できます。

参照元:NISSHA公式サイト タッチパネルの受託開発・受託製造 30年以上の実績にもとづく品質とサポート
https://connect.nissha.com/filmdevice/nisshatouch/

タッチパネル研究所

タッチパネル研究所のタッチパネルモジュール
引用元HP:タッチパネル研究所公式サイト https://touch-monitor.jp/products/itemtype/module-pcap-ip

タッチパネル研究所は、抵抗膜式と投影型静電容量方式のタッチパネルモジュールを提供しています。静電容量方式のモジュールは防水防塵対応品で、サイズは10.4~17インチです。また、抵抗膜式は4.3~15インチです。

抵抗膜式と投影型静電容量方式は、いずれもノンフレーム化が可能です。ノンフレームにすると外観がすっきりし、デバイスの小型化が可能なため省スペース化にもつながります。複数のモジュールを並べた際の隙間を小さくできる、没入感を高められるといった点も、ノンフレームのメリットです。

参照元:タッチパネル研究所公式サイト 販売製品情報(https://touch-monitor.jp/product

総合力で選ぶ
産業用タッチパネルメーカー3
製造・建設などの現場向け
ディ・エム・シー
ディ・エム・シー
引用元URL:株式会社ディ・エム・シー公式サイト(https://www.dush.co.jp/product/touchscreen/)
特徴

耐久性や環境適応性に優れ、工場や屋外使用でも安心。互換性も高く予算に合わせた開発提案が可能。

たとえば
  • 工場FA機器
  • 重機
  • 屋外標識
  • 倉庫用ロボット
  • など

アミューズメント・広告向け
グンゼ
グンゼ
引用元:グンゼ株式会社公式サイト(https://www.gunze.co.jp/denzai/)
特徴

高機能フィルムの開発が得意で、これまで難しかったITOフィルムの大型化に成功。最大65インチ対応で様々な表現が可能に。

たとえば
  • サイネージ
  • フロアガイド
  • アーケードゲーム

など

医療・食品産業向け
FCLコンポーネント
FCLコンポーネント(旧富士通コンポーネント)株式会社
引用元:公式サイト(https://www.fcl.fujitsu.com/products/touch-panels/)
特徴

抗菌・抗ウイルス機能付き機能や写像性を高めるニュークリアフィルムを開発し、衛生的で快適な操作性を実現

たとえば
  • 検査機器
  • 臨床現場
  • 美容成形

など

【選定条件】
2023年1月20日時点で「産業用 タッチパネルメーカー」でGoogle検索し100位までに公式サイトが表示されるメーカーのうち、産業用タッチパネル製造に関する情報が明確であるメーカー21社を紹介しています。
その中で、総合力に関する「品質」「対応力」「実績」に関する情報が明確に公式サイトに記載されているメーカーの中から業界ごとにおすすめできる特徴をもつ3社をピックアップ。
ディー・エム・シー:耐久性や環境対応性が高く、製造業や建設業などの過酷な環境下でも機能性を損なわない
グンゼ:最大65インチまで対応する大型パネルを生産しており、広告などの表現力が重要なシーンに適する
FCLコンポーネント:抗菌機能や写像性を高めるフィルムを開発し、衛生条件の厳しい医療や食品加工での使用向き。