このページでは、従来のタッチパネルシステムの進化形として注目されている「非接触タッチパネル/非接触インターフェース」について解説しています。非接触タッチパネルの特徴を知りたい方は参考にしてください。
非接触タッチパネルとは
タッチパネルでありながら「非接触式」という非接触タッチパネルは、文字通り直接にパネルへ触れることなく操作を行える非接触式インターフェースです。
SF映画やアニメなどで、空中に浮かんでいるキーボードを操作するといった場面を見たことがあるかも知れませんが、一般的なイメージとしてはそれを現実に再現したものといえるでしょう。
非接触タッチパネルは、指の動きを静電気や赤外線で読み取って作動するシステムであり、タッチパネルへ触れずとも指を近づけるだけで操作できる点が特徴です。
非接触タッチパネルのメリット
非接触タッチパネルのメリットは、まさに「非接触で操作できる」という点です。
新型コロナウイルス感染症の世界的大流行などによって、人々の衛生意識が高まり、他人が触ったものに不用意に触りたくないと考える人が増加しています。また、実際に素手で触ることでウイルスや雑菌が手に付着するリスクもあるでしょう。
その点、非接触タッチパネルであれば画面へ触る必要がなく、衛生面で安心感を得ることができます。
非接触タッチパネルの需要が高まる理由
すでに述べた通り、コロナ禍は非接触タッチパネルへの需要を高める大きな要素となりました。しかしその他にも、例えば回転寿司レストランなど素手で食品を触る機会があるような場面において、注文時のタッチパネル操作を敬遠したいと考える人は当然にいるでしょう。
その他にもエンターテインメントの要素やイベントの演出として、非接触タッチパネルを採用して来場者に新体験を味わってもらおうというアイデアもあります。
空中ディスプレイとの違い
非接触タッチパネルに類似しているシステムとして「空中ディスプレイ」も人気です。空中ディスプレイは非接触タッチパネルと同様に、パネルなどを直接に触れることなく空中で指を動かして操作できるシステムですが、根本的な部分で非接触タッチパネルと異なります。
非接触タッチパネルはあくまでも画面へ指を近づけることで操作するのに対し、空中ディスプレイは文字通り空中に映像やオブジェクトを浮かび上がらせ、それに触れたりつかんで動かしたりすることで操作します。そのため空中ディスプレイではユーザーの動きをセンサーなどで検知し、入力情報に変換する仕組みが不可欠です。
空中ディスプレイの活用シーン
空中ディスプレイはまさにSF映画やSFアニメなどで描かれるようなシステムであり、エンターテインメントとしても人気があります。また、美術館や博物館、展示イベントなどで立体表示されているオブジェクトをユーザーが触ったりつかんだりして、それに応じてオブジェクトが変形したり演出が作動したりといったケースもあるでしょう。
その他にも空間に映像などを投影するミストスクリーンとセンサーを併用したアトラクションもあります。
産業用タッチパネルメーカー3社

耐久性や環境適応性に優れ、工場や屋外使用でも安心。互換性も高く予算に合わせた開発提案が可能。
- 工場FA機器
- 重機
- 屋外標識
- 倉庫用ロボット
など

高機能フィルムの開発が得意で、これまで難しかったITOフィルムの大型化に成功。最大65インチ対応で様々な表現が可能に。
- サイネージ
- フロアガイド
- アーケードゲーム
など

抗菌・抗ウイルス機能付き機能や写像性を高めるニュークリアフィルムを開発し、衛生的で快適な操作性を実現。
- 検査機器
- 臨床現場
- 美容成形
など
2023年1月20日時点で「産業用 タッチパネルメーカー」でGoogle検索し100位までに公式サイトが表示されるメーカーのうち、産業用タッチパネル製造に関する情報が明確であるメーカー21社を紹介しています。
その中で、総合力に関する「品質」「対応力」「実績」に関する情報が明確に公式サイトに記載されているメーカーの中から業界ごとにおすすめできる特徴をもつ3社をピックアップ。
ディー・エム・シー:耐久性や環境対応性が高く、製造業や建設業などの過酷な環境下でも機能性を損なわない
グンゼ:最大65インチまで対応する大型パネルを生産しており、広告などの表現力が重要なシーンに適する
FCLコンポーネント:抗菌機能や写像性を高めるフィルムを開発し、衛生条件の厳しい医療や食品加工での使用向き。