こちらの記事では、企業において策定が求められているBCPについて紹介しています。BCPの概要に加えて、災害時のタッチパネル活用事例についてもまとめていますので、参考にしてみてください。
BCP(事業継続計画)とは
「BCP(Business Continuity Planning)」とは、災害をはじめとする緊急事態における企業や団体の事業継続計画のことを指しています。BCPの目的は、災害やシステム障害といった危機的な状況に直面した場合、その損害をできる限り小さくして重要な業務を継続し、早期に復旧を図ることです。日本は地震が多い国ではありますが、2011年に発生した東日本大震災をきっかけに、BCPの重要性が注目されている状況となっています。
BCPは、「事業の継続」を明確な目的としていることから単なる防災対策とは異なっています。緊急の事態が発生した場合にも、事業をストップさせずに継続し、また事業が途切れてしまった場合でも、早期の復旧を実現することによって顧客からの信頼を維持することができるでしょう。さらに市場や株主をはじめとするさまざまな方面から高い評価につながり、社会的な信用を得られるといった面も期待できます。
ちなみに、内閣府でもこのBCPの策定を強く推奨しています。ただし、BCPは策定することをゴールとするのではなく、現状を把握して分析し、次の戦略に結びつけていけるように継続的な改善を続けていくこと、また従業員へしっかりと周知しておくことも重要なポイントといえます。
災害時のタッチパネル活用事例
KOSネットワーク株式会社
KOSネットワーク株式会社では、災害時など非常時に使用できる非常用電源装置「E.P.Smobileシリーズ」を提供しています。こちらのシステムは電力確保ができない状況においても簡単に使用できる設計となっています。
E.P.Smobileシリーズにはさまざまな種類がありますが、そのうち手軽に使用できる小規模タイプの「E.P.Smobile CUBE」があります。こちらの機器の本体上部にはタッチパネルが搭載されており、本体コントロールやバッテリー残量の確認、さらに充電表示などを確認することも可能です。
参照元:KOSネットワーク株式会社公式HP(https://kosnetwork.co.jp/kos-column-tel/20230111/)
明電舎
株式会社明電舎では、産業向け高圧移動電源車を活用したBCP対策について提案を行っています。同社は1968年より移動電源車の製造を開始し、数多くの事業者に納入した実績を持っています。
電圧6.6kV、発電出力100~2000kVAの移動電源車を取り揃えていますが、蓄電装置や非常用発電装置、バックアップ電源などと合わせて、製品仕様や運用についてトータルで提案することが可能です。また電源車の操作盤にはタッチパネルを採用。そのため非常時でも経験を問わず簡単に作業を行うことが可能です(オプション)。
参照元:株式会社明電舎公式HP(https://www.meidensha.co.jp/products/energy/prod_04/prod_04_12/index.html)
アズビルトレーディング株式会社
アズビルトレーディング株式会社では、地震センサを使用したBCP対策を提案しています。こちらのシステムは、一定のしきい値を決めておき、その上で従業員に避難通知を行うことで、従業員の安全につなげられる点が特徴です。
地震センサを3台を活用することにより計測震度の信頼を向上させられる点や、メールによって通知が行われるため、遠隔にて現場の深度の把握を行うことが可能である点が特徴となっています。こちらのシステムにはタッチパネルが採用されていますが、タッチパネル上で震度やSI値、液状化などを表示させることにより現場の災害管理を行える点もポイントとなっています。
参照元:アズビルトレーディング株式会社(https://at.azbil.com/mt/solutions/pdf/SS-earthquake_sensor_20211005.pdf)
産業用タッチパネルメーカー3社

耐久性や環境適応性に優れ、工場や屋外使用でも安心。互換性も高く予算に合わせた開発提案が可能。
- 工場FA機器
- 重機
- 屋外標識
- 倉庫用ロボット
など

高機能フィルムの開発が得意で、これまで難しかったITOフィルムの大型化に成功。最大65インチ対応で様々な表現が可能に。
- サイネージ
- フロアガイド
- アーケードゲーム
など

抗菌・抗ウイルス機能付き機能や写像性を高めるニュークリアフィルムを開発し、衛生的で快適な操作性を実現。
- 検査機器
- 臨床現場
- 美容成形
など
2023年1月20日時点で「産業用 タッチパネルメーカー」でGoogle検索し100位までに公式サイトが表示されるメーカーのうち、産業用タッチパネル製造に関する情報が明確であるメーカー21社を紹介しています。
その中で、総合力に関する「品質」「対応力」「実績」に関する情報が明確に公式サイトに記載されているメーカーの中から業界ごとにおすすめできる特徴をもつ3社をピックアップ。
ディー・エム・シー:耐久性や環境対応性が高く、製造業や建設業などの過酷な環境下でも機能性を損なわない
グンゼ:最大65インチまで対応する大型パネルを生産しており、広告などの表現力が重要なシーンに適する
FCLコンポーネント:抗菌機能や写像性を高めるフィルムを開発し、衛生条件の厳しい医療や食品加工での使用向き。