ベゼルとは、タッチパネルやディスプレイの周りにある外枠のことを指す言葉です。ここでは、ベゼルの特徴やベゼルレスとの違いのほか、ベゼルを狭めるメリットと注意点を解説します。
ベゼルとは
ベゼルは、タッチパネルなどディスプレイの周囲を覆う枠の部分をいいます。額・額縁を指す言葉で、ディスプレイを支えたり、衝撃から守ったりする役割を担っています。なお、ベゼルはディスプレイだけでなく、スマホやタブレットなどの製品でも使われる言葉です。
ベゼルの太さは製品によって異なりますが、ベゼルを狭くしたベゼルレスも普及しています。一方、ベゼルが狭まると耐久性やコストに影響するため、必ずしも狭めたほうがよいとは限りません。
ベゼルレスとは
ベゼルレスとは、タッチパネルなどを覆うベゼルの部分がほとんど見えない状態をいいます。見た目の印象もスリムになるため、デザイン性を高めることも可能です。
スマホやタブレット、ノートパソコンなどではベゼルレスの製品が多く見られます。ただ、ベゼルが何ミリ以下ならベゼルレス、などの明確な基準はないため、曖昧な言葉となっています。
ベゼルを狭めることによるメリットはある?
ベゼルを狭めるメリットは、ディスプレイ部分を除く本体の小型軽量化が可能になる点です。同じサイズであっても、ディスプレイが占める割合が増加しますので、その分機器の本体サイズを小さくしたり、本体サイズはそのままにタッチパネルのサイズを大きくしたりできます。
また、ベゼルレスによって境界がほぼなくなるため、マルチモニター化しやすくなるのもメリットといえます。タッチパネルを複数枚並べてもシームレスにつながるため、大量のデータを確認・処理しやすくなるでしょう。また、視覚に余計なものがなくなって没入感が増すことから、より画面に集中しやすい環境を実現できます。
ベゼルを狭めることによる注意点は?
先に触れたように、ベゼルはディスプレイを衝撃から守る役割を担っています。ベゼルが太いと、縦・横方向からの衝撃をカバーできますが、ベゼルを狭めてしまうとディスプレイ本体の強度が低下するおそれがあります。耐久性が求められる機器への導入には注意が必要です。
また、ベゼルが狭い分設計が複雑になるため、本体価格が高くなってしまう可能性もあります。予算が限られる場合、ベゼルレスが適切とは限らないため、慎重な判断をおすすめします。
産業用タッチパネルメーカー3社

耐久性や環境適応性に優れ、工場や屋外使用でも安心。互換性も高く予算に合わせた開発提案が可能。
- 工場FA機器
- 重機
- 屋外標識
- 倉庫用ロボット
など

高機能フィルムの開発が得意で、これまで難しかったITOフィルムの大型化に成功。最大65インチ対応で様々な表現が可能に。
- サイネージ
- フロアガイド
- アーケードゲーム
など

抗菌・抗ウイルス機能付き機能や写像性を高めるニュークリアフィルムを開発し、衛生的で快適な操作性を実現。
- 検査機器
- 臨床現場
- 美容成形
など
2023年1月20日時点で「産業用 タッチパネルメーカー」でGoogle検索し100位までに公式サイトが表示されるメーカーのうち、産業用タッチパネル製造に関する情報が明確であるメーカー21社を紹介しています。
その中で、総合力に関する「品質」「対応力」「実績」に関する情報が明確に公式サイトに記載されているメーカーの中から業界ごとにおすすめできる特徴をもつ3社をピックアップ。
ディー・エム・シー:耐久性や環境対応性が高く、製造業や建設業などの過酷な環境下でも機能性を損なわない
グンゼ:最大65インチまで対応する大型パネルを生産しており、広告などの表現力が重要なシーンに適する
FCLコンポーネント:抗菌機能や写像性を高めるフィルムを開発し、衛生条件の厳しい医療や食品加工での使用向き。